Splash of Kauai

カウアイ島の中心ワイアレアレ山（Waialeale）。
カウアイ島の中央にそびえるこのワイアレアレ山の頂上付近の降雨量は、毎年世界で1位2位を記録している。
そのワイアレアレ山の麓までの道をご紹介。

カウアイ島のリフエ空港から クヒオ･ハイウェイを北へ約15分車で走ると、ワイルア川（Wilua River）の橋が現れる。
橋を渡ってすぐの信号を左に曲がる。そのクアモオ・ロード（Kuamoo Rd.）が、ワイアレアレのふもとへと続く道である。
しばらく人家の間を行くと、やがて道路は山道に変り徐々に標高も高くなる。

さらに少し走ると道路は少し開けた場所へと出る。道路を小さな川の流れが横切っている。
この流れは、雨の量によりとても変化する。時には 道路は川の中に埋もれてしまい、通れないこともある。
たとえこの川を渡ることができても、雨がたくさん降り始めたらすぐに引き返して来なければいけない。

（ここまでレンタカーで行かれる方は、ぜひナイアまで事前にご相談ください。ご注意事項などをお話しいたします）

川の手前と向こう側には広いパーキングがあり、ツーリストとロコの車が入り交じって停まっている。
特にウィークエンドは、この川で遊ぶ目的のロコの家族が多く、ピクニックをしたりしている。
川を渡って左手のほうにパークがあり、そこに生えているユーカリの種類の木々は とてもきれいなので、ちょっと車を止めて見てみると良いかも知れない。

さて、そこを通り抜けると道はとてもひどい状態となる。デコボコ道路などというものではない。
大きな深い穴が道路一面に開いていて避けようのない、かなり危険な道だ。
普通のレンタカーでは、勿論保険の対象外の道路でもあるし、絶対行かないこと！
4WDの車やジープでも、みなさんだけでは行かないことだ。
また、ここを歩いて行くことも危険なので、決しておすすめはしない。

そんな訳で、ただ今はまず写真とお話で楽しんでいただきたい。
この道を少し行くと、道路は狭くなり辺りには下のほうでは見られなかった草木やシダの種類が生えている。
こうした山奥の道では、たまに迷い犬を見かけることがある。犬たちには、「食べ物を与えないように。家に連れて帰らないように」と書いたサインが所々に見られる。ハンティングをする人たちは よく7、8頭の犬をトラックに乗せてやって来るが、大抵はそうした犬たちが迷子になったものなのだ。
山の中では、そのハンティングのターゲットであるワイルド・ピッグ（イノシシの種類）に出会うことがある。道の脇に、掘り起こしたような大きな穴が開いていたりするが、これは 彼らが木の根っこなどの好物を鼻で掘った跡なのだ。

更に山道を進んで行くと、道はT字になりそこを右に曲がる。次にY字になった所を左に行き、少しすると目の前にこのゲートが現れる。
ここが、「ジュラシック・パーク」への入り口だ。

カウアイでロケーションが行われた映画「ジュラシック･パーク」。
この映画の中で「ジュラシック･パーク」の入り口のシーンが出てくるが、そのゲートが作られた場所だ。
時々道の終点まで車で行くことができるのだが、 ゲートをくぐってその道を歩いて行くこともできる。
ただ、このWaialealeの頂上付近は世界でも毎年1位2位を競う降雨量の地点。そのすぐ下なので雨がぱらついていることもある。

ゲートの奥に続く、気持ちの良いハイキングのできるこの道は、ワイアレアレから流れる川に出会い終点となる。川の手前には、昔砂糖きび畑へと水を引く為に作られた水路が流れ、小さな水門も見られる。
この川も、 雨が降った後などひどく水かさが増しているので注意が必要だ。
また、突然激しい雨が降ってきた時などは、急に水かさが増すので充分に注意しなければならない。そこの判断はやはり地元の者でないと非常に難しい。

この川の流れ、そして見上げる山の風貌、本物のハワイの顔がここにある。 
山肌には何本かの滝も流れていて壮観だ。

ロイとナイアは、更にこの先を垂直にそびえるワイアレアレのすぐ下までトライした。まずトレイルなどというものはなく、滑りやすい岩の上を渡り、急な流れの川の中を岩に捕まりながら、時には胸まで水につかり、そうやって何時間も川の中を進んで行く。そして やがて川はふたつの滝でさえぎられ、その後は滝の中をよじ登り、急な崖を登って行く。非常に危ない！ 私たちの周りのロコの中でも、そこへ行った者は誰一人としていない。
だからこの辺りでロイが撮った写真は非常に貴重で珍しい写真！なのだ。

恐竜たちがヌーっと姿を現すかもしれない・・・そんな気分になる不思議な場所だ。